何かの設計図かと思いました。

カジミール・マレーヴィッチ(1878-1935)
『飛行(「シュプレマティスム :34の素描」より』1920
【鑑賞の小ネタ】
・ウクライナに生まれる
・シュプレマティスムの創始者
・幾何学的な形態と抽象性
・多くのアーティストに影響を与える
シュプレマティスムとは何か調べると、大抵、絶対主義と説明されています。ここで言う絶対主義は、絶対王政(国王が絶対的な権力を持って国を治めた政治のしくみ)のそれではなく、美術上で、抽象性を徹底した絵画の一形態のことを意味しています。極限まで抽象性を追求した革新的な絵画運動でした。絶対主義の哲学上の側面である絶対的な真理や価値、存在を認める考え方からの究極の抽象絵画といったところでしょうか。
四角いものが寄せ集まったシンプルな作品なのに、なんだか難しい…。 抽象画は特に、鑑賞者側に解釈を丸投げされる感があるので、分からない、難しい、理解できない等のイメージを持ちやすいですよね。
でも、それで、どうやら良いようですョ👍 これは何だ?とちょっと考えた、それで良いみたいです(^-^)
筆者はこの作品、タイトルに「飛行」とあるので、飛行場の設計図かなと思いました。飛行場の建物部分を上(空)から見た感じです。そして、実物を見たら分かるのですが、かなり小さなサイズ(21.5㎝×17.5㎝)の作品となっています。大きさ的な存在感は低めというわけですが、じっと見ているうちに、なんと、「かっこいいかも」という思いに至りました。これには驚きです。そう感じた要因は、黒一色であること、絶妙な余白、四角という形等々です。全てのバランスがなんだかかっこいいと感じたのだと思います。シュプレマティスム的に言えば、「この作品を見てかっこいいという絶対的な感情を確認(理解)できた」って感じでしょうか? なんかちょっと違うかもしれませんが…。
タイトルに「シュプレマティスム :34の素描」とあります。この「飛行」は、その34の素描の中の1つです。その他いくつかの素描がこちら👇




絶対的な何か、感じたでしょうか?
その2へ続きます。