NOVAVAXリコンビナントワクチン接種に関して:接種解禁につき地域住民の皆様へ情報提供

NOVAVAXリコンビナントワクチン(ヌバキソビット筋注:武田薬品)の倉敷市での一般開業医での接種に関して、ワクチン配給が6月末と決定しました。現時点でワクチンの配給数は非常に限定的ですので当院で4バイアル(40回分: 2回接種で20人分)確保(予約)いたしました。

以下接種のスケジュールについて

予約方法に関して
 予約はセミクローズドとしております。基本的に当院の通院患者で現時点までmRNAワクチン接種不適応のため新型コロナワクチン 接種を待機頂いておりました方を最優先対象とします。対象者の皆様は当院の情報発信ページをしばしばチェック頂いておりますことと存じますが、来院時または直接当院からお電話差し上げますことで予約させていただいこうと考えています。接種予約は1セット2回分(初回接種、および21日後の2回目接種)を基本単位として取り扱います。医療従事者(または医療系学生)の方は特別配慮を考えております。実習や勤務にために接種希望の方は確保できたバイアルの限り分のみ対応させていただきたいと存じます。お早めにご相談くださいませ。当院通院患者以外でご希望の方もバイアル在庫の範囲で接種予約可能ですが、背景疾患や重複接種、アレルギー等の情報を確認させていただくため原則一度対面で面談させて頂き接種可否の判断をさせていただくことを約束事項とします。その際には必ず接種券を持参いただき重複接種でないことを確認させていただきます。お電話でまずご相談くださいませ。

予約受付は終了しています。再入荷の予定はありません。


[接種対象]
①原則18歳以上のmRNAワクチンを今までに接種されていない方
②mRNAワクチンの初回副反応が強かったため、以降の新型コロナワクチン 接種を躊躇されている方


[注意]
mRNAワクチン接種の副反応のうち、ポリエチレングリコール(PEG)のアレルギーを生じて以後の接種が困難となった方
もこのリコンビナントワクチンの接種を受けることが可能です(ただしこのワクチンにはポリソルベートが少量含有されております)。また前回のmRNAワクチン接種から十分間隔が空いていれば問題が生じることは非常に少ないと考えますが、交差接種に伴う副反応に関しては未知の症状が出る可能性が否定できませんのでこの点に関しては十分ご理解くださいますようお願い申し上げます。

*ポリソルベート:菓子類や調味料などの多くの食品の添加物として使用されていますが、これに対するアレルギーのある方は要注意です。

②接種日に関して
 1バイアル10人分のセットになりますので、10人接種予約がまとまったところで接種を行います。
 接種は土曜日の11:30-13:00の間に行う予定ですので、ワクチン接種を行う日の土曜の発熱外来はお休みとなります。
 接種後は念のため30分ほどアナフィラキシー等の副作用経過観察のため待機いただきます。
 配給数が県全体でも27バイアルしかありませんのでキャンセルは認めません。

第1グループ( 10人)の初回接種は6/25(土)、21日後接種は 7/16(土)
  第2グループ(10人)の初回接種は7/2日(土)、21日後接種は7/23(土)の予定です。
  接種希望者はいずれかのグループに振り分けを行います

③接種方法に関して
 三角筋中央部付近の最適箇所に筋注接種します。
 1回目、2回目接種共に0.5mlを筋注します。
 筋注接種部位と筋注手技にともなう合併症について次回記事での情報開示しますのでご確認願います。

④副反応について
 mRNAワクチンと比較して非常にマイルドですので重度の心不全や重篤な基礎疾患のある方でも安全に接種できると考えます。このワクチンで楽にSARS-COV2に対する基本の免疫を獲得いただけましたらよろしかと存じます。→see Case24-8: COVID-19 vaccine part3

⑤リコンビナントワクチン接種の意義に関して
 現存の初期株ワクチンでは、オミクロン株に対する感染予防効果はいずれのワクチンを用いても低い(周知のこととなりつつありますが?)ですので感染リスクの高い行動をとるとほぼ感染します。したがって効能文書にある重症化予防効果にのみ焦点を当てればよいという結論になります。mRNAワクチンの重症化予防効果は経時減衰しますが、NOVAVAXリコンビナントワクチンは6ヶ月経過後でも重症化阻止効果は100%維持されています。今回、副反応の軽微なワクチンで基本パターンの免疫を記憶させておくのが得策であると思われます。

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