大原美術館:分館の外壁

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倉敷駅前の大通りをしばらく南下すると、左側に美観地区が広がります。美観地区の入り口っぽい広くなった空間を横目に、もう少し南下すると倉敷国際ホテル、そしてその先に、まるで日本のお城の城壁のような外壁をもった建造物が見えてきます。

これは大原美術館分館の外壁です。東側になります。
大原美術館分館は、1961年竣工で、設計は浦辺鎮太郎 (建築家。倉敷レイヨン営繕関連部門勤務、倉敷建築研究所設立。)によるものです。 浦辺鎮太郎は、 その他にも、倉敷国際ホテル、倉敷アイビースクエア、倉敷市庁舎を設計しています。

外壁の南側にまわってみます。

車一台が通れるくらいの路地に沿って、外壁が続いています。コンクリートに玉石が埋め込まれていますね。まるで石垣です。そして白壁。日本のお城の城壁に作られる櫓(やぐら)のようです。

出展:Wikipedia 多門櫓(彦根城佐和口多門櫓)

櫓にも色々種類があるようで、その中の多門櫓(たもんやぐら)に似ていると筆者は思っています。
城壁(櫓)で美観地区を守るという意味合いがあったという話を聞いたことがあるのですが、ネタ元がはっきりしません。多分、NHKの「ブラタモリ」だったような気がします。違っていたらすみません。

奥の波打った屋根が目を引きます。

城壁の先にモダンな建築、見事に融合していると思います。

ここが分館の東の端になります。

今回は分館の外壁に注目しました。分館は、分館内の展示物だけでなく、外壁まで楽しめる建築物だと思います。 路地を歩く際に、ぜひ、見て頂きたいものです。