美観地区の『前神橋』

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美観地区最南端の「高砂橋」に並行して架けられている「前神橋」です。

北側から撮影した「前神橋」
南側から撮影した「前神橋」

自動車2車線の橋です。

出展:倉敷物語館前の立て看板
岡本直樹「倉敷川畔美観地区鳥瞰絵図」の一部

1954年(昭和29年)、「 高砂橋」のすぐ南に架けられました。橋の名前は、旧前神町(現・中央一丁目)に由来しています。欄干に注目です。鉄製の龍がデザインされています。「今橋」にも龍の彫刻がデザインされていましたね。

前神橋 1954
出展: 「絵図で歩く倉敷のまち」吉備人出版 
巻末折込み 「市制記念 倉敷市新地図(昭和3年)」の一部

製作は、建築家・浦辺鎮太郎(うらべしずたろう)によるものです。現・倉敷市出身で、倉敷レイヨン(現・クラレ)に入社し、実業家・大原総一郎の地方都市構想に感銘を受けて、倉敷建築研究所(現・浦辺設計)を設立しています。倉敷市役所、大原美術館分館、倉敷市民会館、倉敷国際ホテル、倉敷アイビースクエア等、その他数多くの建築物を設計しています。

出展:フリー画像
「倉敷市役所」1980年 (昭和55年)建造

 

ちなみに、旧 倉敷市庁舎はこちら。

出展:倉敷市立美術館ホームページ

建築家・丹下健三(1913-2005)が設計しました。現 倉敷市立美術館です。