番外編:ストロベリームーン

ast7

昨晩は満月でした。2020年6月5日の夜から6日の明け方にかけての天体ショーだったのですが、6月に見られる満月はストロベリームーンと呼ばれます。この呼ばれ方も随分一般に浸透したように思います。

2020年6月5日22時頃撮影 一眼レフカメラ感度低め
2020年6月5日22時頃撮影 一眼レフカメラ感度 高め

今回は、「半影月食(はんえいげっしょく)」も起こるということでした。グラデーションのように片側が少し暗く見える現象です。半影食の最大は、6日の4時半頃ということだったので、頑張って起きてみたのですが、雲がかかっていてよく分かりませんでした。

ストロベリームーンなのだから、イチゴのように月が赤く見えるのかなと思われがちなのですが、月の出、月の入り辺りで若干赤く見えるかな程度のようです。南の空に高く上がっている時は、普通の白っぽい満月の色です。

ところで、夏至の頃は日が長く、太陽の南中高度も高いですよね。冬至の頃はその逆ということはよく知られていますが、満月はどうなのでしょうか? どうやら、満月の南中高度は「夏低くて冬高い」みたいです。ということは、6月の満月(ストロベリームーン)は、低い位置をまわっているということになりますね。

月が赤くなる原理は、朝焼けや夕焼けと同じなんだそうです。月も地平線近くにあるほど赤く見えるということですね。ストロベリームーンに限らず、満月の月の出、月の入り辺りは赤みを帯びるということになるのですが、なぜ、ストロベリームーンは「赤い月」として注目されるのでしょうか? その理由は、この頃の満月が、空の低い位置を通る(地平線から近い位置を通る)ため、地平線近くに満月がいる時間が若干増えることとなり、その結果、赤い満月を観測しやすくなるということだったようです。

【余談】
月には双眼鏡でも見ることができるクレーターがあります。名前は『ティコ』です。月の下部中心辺りにあります。幼い頃から、なぜかこのクレーターのことを凄いと思っています。直径85キロだそうですョ。月の写真を見る時、いつもこの『ティコ』の存在確認をしてしまいます。

出展:Wikipedia
NASAによるティコの写真