倉敷川の生き物~イシガメ編~

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美観地区から倉敷川沿いを歩いて南下することにしました。倉敷川の生き物を歩道からチラチラ見ることを忘れてはいけません。

倉敷川の水源(過去記事、倉敷川の水源)辺りには、小魚がたくさん泳いでいました。 いつものように白鳥もいましたョ。

2020年11月14日撮影 倉敷川の水源辺り

この白鳥はコブハクチョウだと筆者は思っています(過去記事、美観地区:倉敷川の生き物)。そして、写真では分かりにくいと思いますが、川魚もたくさん写っているんですョ。かなりの数です。ほとんどが日本の在来種だと信じています。

美観地区を出る頃、今日はスッポンを見なかったなぁと思いました。さらに倉敷川沿いを歩いていたら、なんと‼

黄土色に輝く亀がプカ~と浮いているではありませんか! 遠目から見てもスッポンではないことは明らかでした。まさかのイシガメ⁈ かなりテンションが上がりました。黄土色の甲羅と言えばイシガメなんです。現在イシガメは、環境省レッドリストで準絶滅危惧種となってい て、野生ではなかなか出会えなくなってきているカメなんです。
川や池、用水路で見かけるカメは大抵、アカミミガメかクサガメです。ちなみに、アカミミガメ外来種で、幼体はミドリガメ(夜店でよく売られていたあの小さな緑色のカメ)と呼ばれていましたね。そして、クサガメは在来種という認識でしたが、現在では外来種の可能性が高いとされています。
また、一昔前まで、イシガメ(二ホンイシガメ)の幼体は銭亀として親しまれていました。現在は、イシガメの個体数減少により、クサガメの幼体が銭亀として販売されているそうです。

在来種のイシガメ(二ホンイシガメ)はこんな感じのカメです。

出展:BIO PARK 長崎バイオパーク HP 
   二ホンイシガメ

筆者が見つけたカメはこれです。👇

倉敷川で筆者が見つけた水中を泳ぐカメ

どうでしょう? 似てると思いませんか?
イシガメ(二ホンイシガメ)の特徴を詳しく調べてみました。

前出の長崎バイオパークの二ホンイシガメの写真を引用して説明したいと思います。まず、顔が細長くシュっとしています。首の辺りに目立った模様はあまりないようです。足の横際に黄色(オレンジ色)の線が入っています。尻尾は比較的長めです。甲羅は黄褐色で、山形に隆起した筋(キール)が1本縦に通り、お尻周辺部分はギザギザと波打っています。

ほぼ、合致するのではないかと思うのですが…。
ちなみに、アカミミガメは顔の横に赤いラインが入るので判別しやすいです。クサガメについては、全体的に黒っぽく、甲羅に山形の隆起(キール)が3本入ります。

   

石垣と水面の落ち葉と水中のカメ

カメがどこにいるか分かるでしょうか?
しばらくカメと一緒にゆっくり南下しました。歩道から写真を撮り続けていたので、すれ違う歩行者の方々には、ちょっと不思議な光景だったと思います。特に何もない倉敷川をバシャバシャ撮影しているように見えたはずですから。
もう、顔を出しては来ないだろうなと思っていたら、

ちょっとだけ出て来ました(^-^) その後、カメは水草の中へ潜って行き、やがて見えなくなりました。

甲羅のサイズは20㎝くらいあったと思います。イシガメなら多分メスです。成体でもオスは13㎝程度、メスは20㎝程度までなんだそうです。メスの方が大きいんですね。イシガメの平均寿命は20年~30年といわれていますが、15年~20年という見解もありました。何れにしても、イシガメだとすると、立派な大人の亀ということになります。元気いっぱいのおばあちゃん亀です(^-^) またいつ会えるか分かりませんが、このまま穏やかに過ごしてほしいものです。

   

カモもいましたョ。

ヒドリガモ、かな? 日本で最も普通に見られるカモで、渡り鳥として全国に飛来するそうです。