番外編:会えそうで会えない甲虫

暑い日が続いております。筆者の散歩コースは美観地区なので、建物や樹木の日陰を見つけてはそこを歩くようにしています。同じことを考える人(主に女性)は思いのほか多くいて、つい最近、軒下を10人くらいが一列に並んで歩いているのを見かけました。日除け目的で瞬間的に出来上がった一糸乱れぬ隊列は、ちょっとシュールでした。筆者も加わればよかったです。

そんなことをボーッと考えながら歩いていた時、足元で何かがキラッと光ったような気がして近寄って見てみました👇

アカガネサルハムシ

虹色のテントウムシって感じの虫がいました。体長は7~8mmくらいのとても小さな甲虫で、筆者は初めてお目にかかりました。調べてみると、アカガネサルハムシという虫でした。この虫は昼行性で、ブドウの害虫として広く知られているそうです。特に珍しい虫ではないようですが、すぐに見つけられるという虫でもない感じです。

          

次の虫は道路を横切っていました👇

コカブトムシ

阿智神社の参道で見つけました。車が通る道を横切っていたので、危なくない場所に移動させて写真を撮りました。一見、黒いカナブンにしか見えませんが、よく見ると、頭の辺りに窪みがあります。これがこの虫の最大の特徴で、コカブトムシで間違いなしです。しかも窪みがはっきり確認できるのでオスです。

幼虫の時は広葉樹の朽ち木などを食べますが、成虫になると肉食で、幼虫や死骸などを食べます。食物連鎖の大事な部分を担っている虫というわけですね。全国的に生息する虫ではありますが、減少傾向にあるようです。

    

そして、久しぶりに会えました👇

タマムシ

タマムシです。法隆寺宝物「玉虫厨子」の装飾として使用されていることは有名ですね。本来警戒心の強い虫のようですが、なぜか阿智神社の参道をヒョコヒョコ歩いていました。よく見ると背中が少しへこんでいるのが分かります。いつの段階か不明ですが、多分ケガをしていたのだと思います。

筆者にさんざん写真を撮られた後、タマムシは歩いて草むらへ消えて行きました。

   

虫を見つけようとするとなかなか見つけられなかったりするものですが、あまりギラギラせず、平常心で散歩していたら、案外、会えるものだなぁと思いました。阿智神社が鎮座する鶴形山(標高40メートル)の存在も大きいですけどね。丘のような低い山ではありますが、色んな生き物が生息しています(^-^)

   

【おまけ】
甲虫ではないのですが、頭まで真っ赤でとてもきれいでした👇

ショウジョウトンボ

多分ショウジョウトンボだと思います。どう見てもアカトンボなのですが、アカトンボではないそうです。初夏から夏にかけて見られるということで、美観地区内の倉敷川沿いで見つけました。