番外編:羽化して間もないコクワガタ

過去記事(番外編:ついにコクワガタ(子)が成虫に!)で紹介しましたが、コクワガタがどんどん成虫になっています。もうすぐ夏が来ますね。

前回、菌糸ビンを部分的に掘って成虫を取り出しました。その時に、間違えてサナギが出て来てしまいました。ポロッと。

コクワガタ(メス)のサナギ

目が黒いのが分かるでしょうか?こうなっていたら、羽化は近いそうです。慌てて菌糸ビンの元の蛹室(ようしつ:サナギが過ごす小さな部屋。幼虫が自分で作ります。)に戻しました。

そのサナギが成虫になりました! お尻が見えています。

あれ?ちょっと羽に問題がありそうな…。

羽化してまだあまり時間が経っていないと思います。これからどんどん黒くなって行きます。こうして見ると、特に問題ないように見えますが、羽が少し体より小さいのが分かるでしょうか?

菌糸ビンの底の方に蛹室を作ったサナギは、羽化不全(きれいに羽化が出来なくて羽が開いたり縮んだりしている状態)を起こす確率が上がるそうです。羽化不全の原因はその他にも色々あります。 無事に羽化が終了することって、実は凄いことなんですよね。成虫になる前の大仕事です。上手く殻を脱いで成虫になれるかどうか、とてもデリケートな瞬間と言えます。

上にいるのが前回掘り出したコクワガタのメスです。随分色が違いますね。そしてやはり今回掘り出したコクワは、羽が少し小さい(短い)ようです。両羽はしっかり閉じられているし、変なシワもないし、そこまで激しい羽化不全ではありませんが。

ところで、まだサナギに成らず、幼虫のままのコクワもいます。大抵、ブリブリと大きい。多分、オスです。オスの方が体も大きく、幼虫のうちにモリモリ食べる必要があり、その結果メスよりもサナギに成るのが遅い傾向にあるんです。個体差があるとは思いますが、一般的にオスの方がゆっくり成虫になります。

ちょっと考えさせられますよね…。
色んな意味で人もちょっと似ているような…。