阿知の藤② 2021年4月下旬

過去記事、阿知の藤①2021年4月中旬から1週間が経過しました。

先週より花のボリュームが増しているのが遠目からでも分かりまそた。

2021年4月26日撮影 阿知の藤

ほぼ満開ですね。先週よりピンク色が増しているように思います。先週の方が若干紫っぽかったような気がします。過去記事で書きましたが、阿知の藤はアケボノフジという品種で、しかも白花種なんです。白い花には見えませんよね。これから徐々に白っぽくなって行くのだと思います。

ところで今回、根元にシートが敷かれていました。

先週は敷かれていませんでした。 防草シートでしょうか? これから花びらが散り始めるので、そのためのシートでしょうか?

またしばらくして行ってみることにします。

番外編:久々のオトシンクルス

水槽のガラスにはどうしてもコケが付きます。茶色や緑色のコケです。歯ブラシ等ですぐに落せますが、コケ取り名人のオトシンクルスを水槽に投入しているアクアリストは多いと思います。

オトシンクルスはナマズの仲間で、大きさも4㎝くらいです。性格も大人しく、他の魚との混泳も問題なしです。

オトシンクルス

初心者向けなので、筆者も過去に何度か飼育したことがあります。なんとなくしばらく入れてなかったのですが、久しぶりに5匹投入しました。水草に付くコケを早めに食べてもらうためです。ガラスに付くコケはすぐに落せますが、水草に付くコケはなかなかしぶとい。

オトシンクルスは主に茶色のコケを食べます。1匹だとコケ取り能力に限りがありますので、複数入れるのがおすすめです。60㎝水槽だと、10匹ほど投入しても大丈夫のようです。

ピタッとくっ付いて今もフカフカしています(^-^)

阿智神社(鶴形山)の動物

「阿知の藤」を見ようと阿智神社の参道を歩いている時、ウグイスの声が聞こえていました。撮影したかったですが、ウグイスの姿を見つけることはとても難しく、やはり無理でした。

2021年4月19日撮影 阿智神社参道
出典:Wikipedia ウグイス

ちなみによくウグイスに間違われる野鳥「メジロ」はこちら。

出典:Wikipedia メジロ

見た目はメジロの方がなんだかきれいでかわいい。

ところで、阿智神社には随分昔、小さな動物園がありました。サルとかフラミンゴがいたそうですョ。びっくりです。筆者は、何も居ないけど柵(フェンス)があることは知っていて、昔動物が飼われていたんだなーという印象でした。

阿智神社(鶴形山)のミニ動物園の柵

あれ? 気のせいか柵が立派になっているような気がして近寄ってみました。

2021年4月19日撮影 ニワトリ

なんと立派なニワトリが一羽住んでいるではありませんか! 筆者が気が付いていなかっただけかもしれませんが。 柵の中もとてもきれいに管理されていました。柵はいくつかに区切られているので、まだスペースがあります。もしかしたら、ミニ動物園復活の兆しなのかもしれません。

筆者がニワトリの柵から去った後、間もなく年配の素敵なご夫婦がニワトリの柵に立ち寄っていました。ニワトリに話しかけている様子で、なんだかほっこりしました。

ミニ動物園スペース、今後も注目して行きたいと思います。

※2021年12月現在は、ニワトリでなく、烏骨鶏(投稿記事:美観地区の鳥たち)がすんでいますョ!

阿知の藤① 2021年4月中旬

昨年は5月中旬に見に行きました(過去記事:美観地区の大樹)。ところが花びら1つなく、開花時期を完全に逃してしまったので、今年は早めに行ってみることにしました。

遠目からでも、開花しているのが分かりました! ちなみに今年の桜の開花は、例年よりは早めでしたよね。藤も少し早めの開花となったのでしょうか?

2021年4月19日撮影 阿知の藤(アケボノフジ)

樹齢300~500年の「阿知の藤」の樹勢回復事業が、平成29年5月から令和2年3月末 まで行われました。藤棚と藤の幹に注目です。

過去記事でも紹介しましたが、阿知の藤はアケボノフジという珍種です。県指定の天然記念物です。淡い紅色がきれいですね。別名は「口紅フジ」です。そもそもアケボノフジは白花種らしく、蕾が淡紅色で、開くと花弁の先が淡紅色になるということで、「口紅フジ」と呼ばれるそうです。

2021年4月19日撮影 阿知の藤(アケボノフジ)アップ

五分咲きといったところでしょうか? 白花種とは思えないほどしっかり色が付いていますね。

阿智神社の駐車場近くにも別の藤棚があります。

アケボノフジ(阿知の藤)より紫色が強いですね。

ところで、倉敷市の花はフジです。ということでマンホールもこんな感じです。

来週には満開になると思うので、また行ってみようと思います。

大原美術館:『童女舞姿』岸田劉生

よく似た絵を見たことがあるという方も多いと思います。

大原美術館
岸田劉生(1891-1929)
『童女舞姿』1924

【鑑賞の小ネタ】
・童女は岸田劉生の娘「麗子」
・美術の教科書に載る「麗子像」
・数多くの「麗子像」あり
・記憶に残るこの感じは何か?

美術の教科書に載っているのは次の作品だと思います。

東京国立博物館
『麗子微笑(麗子像)』1921
重要文化財

なかなかのインパクトですよね。モデルは岸田劉生の娘、岸田麗子(1914-1962)です。大きなおかっぱ頭と小さな手のアンバランスな感じが何ともです。いずれにしても、記憶に残る絵ではないでしょうか?

本人の写真はこちら。

出典:Wikipedia  麗子九歳1923

絵画と比べてどうでしょう? なかなか可愛い(綺麗系?)少女だなと思いました。大原美術館の『童女舞姿』は10歳の麗子ということなので、写真と大体同じ頃ですね。

ところで、岸田劉生のこの「麗子像」、どこかで見たような雰囲気だと思って調べていると、岸田劉生は北方ルネサンスの影響を受けているという記述がありました。北方ルネサンスの画家と言えば、ヤン・ファン・エイクとかアルブレヒト・デューラーヒエロニムス・ボス、ピーテル・ブリューゲル等ですが、この「麗子像」については、ヤン・ファン・エイクの画風に似ているような気がします。ヤン・ファン・エイクの作品がこちら。

ナショナルギャラリー(ロンドン)
ヤン・ファン・エイク(1395年頃―1441)
『ターバンの男の肖像』1433

『ターバンの男の肖像』は画家本人の自画像ではないかと言われています。そしてヤン・ファン・エイクによるその配偶者の肖像画がこちら。

フローニンゲン美術館
ヤン・ファン・エイク
『マーガレット・ファン・エイクの肖像』1939

「麗子像」と雰囲気が似てますよね。頭部の大きさと手とのバランスも注目です。北方ルネサンスの画家は、細密に絵を描く特徴を持っていますが、岸田劉生の「麗子像」も、着物の柄等とても細かく表現されています。

岸田劉生の次のような「自画像」を見つけました。

泉屋博古館分館蔵
岸田劉生
『自画像』1921

帽子を被っていない自画像もありますが、この赤っぽい帽子を被った『自画像』は、前出のヤン・ファン・エイクの『ターバンの男の肖像』にとてもよく似ているように思います。

この何とも言えない岸田劉生の表現、「デロリ」と呼ばれます。岸田劉生が生み出した造語で、どんなものにもグロテスクなものが隠されていて、その真の姿を描き出すことが絵画の本質であり、それらを表現したものが「デロリ」ということのようです。なんだかちょっと難しいですが、不思議なそしてちょっと異様な雰囲気が「デロリ」ってことで良いのではないかと思います。

確かに、整った美しい絵よりも、ちょっと怪しい雰囲気の絵の方が印象に残ったりしますよね。好き嫌いは別として。

岸田劉生の「麗子像」シリーズは、まだまだたくさんありますので、ぜひ見てみて下さい。「デロリ」を感じることが出来ると思いますョ。