番外編:水槽の経過報告④

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水槽の経過報告、久しぶりです。この期間、大変革がありました。底砂をかなり減らしたんです。アクアリスト的には、あまりやりたくないことです。迷いに迷って、踏み切った形です。やりたくない理由は、水質が激変するからです。作業中に底砂の粒子が舞い上がり、当然水が濁ります。その中には、魚たちによくない物質も含まれて、我々の感覚で言えば、空気中に有害なものをばらまかれるという感じなってしまいます。

なぜ、底砂を減らそうと考えたかというと、コリドラス (ナマズの仲間) のヒゲ問題なんです。コリドラスにはヒゲがあります。筆者はこのヒゲが、コリドラス最大のチャームポイントだと思っています。その大事なヒゲが、どうも、短くなる傾向にあって、原因は底砂の厚さではないかと判断したからです。赤コリや黒コリのヒゲは問題ないのですが、コリドラスステルバイやコリドラスジュリーのヒゲは明らかに短くなりました。

コリドラス飼育者の中には、底砂を敷かないというタイプの方が結構いることは知っていました。もしかしたら、コリドラス的にはそれが良いのかもしれませんが、筆者の水槽には、水草もあるので、底砂(ソイル)はある程度敷いていたいんです。ただ、底砂にも濾過バクテリアは存在しますので、要は、バランスなんだと思います。

底砂撤去作業中、サブ水槽(30㎝水槽)に魚たちを移そうかとも思いましたが、そちらには大きく成長した川魚のカワムツがワイルドにギラギラ泳いでいるのでこれはなしだと思いました。コリドラスはきっと大丈夫だと思いますが、小さなメダカのような熱帯魚たちは、カワムツのエサになってしまうこと間違いなしです。想像すると恐ろしい光景ですが、野生とはそういうことなんですよね。

ということで、魚たちはそのままに、底砂を大幅に取り除く作業に取り掛かりました。

大変なことが起きていることを察知したコリドラスたちは、水槽のすみっこに大集合していました。普段は自由に生活しているコリドラスたちですが、何か異変を感じた時、ギュッと集まる傾向にあるのではないかと筆者は思っています。作業が行われている方にお尻を向けて、みんなで耐えている様子でした。

作業終了後、しばらく水は濁っていましたが、程なく透明になり落ち着いたように見えました。濾過バクテリア(水をきれいにしてくれる大事なバクテリア)の激減、大量の水換えによるpH(水の性質)の激変が心配でした。そして、もちろん環境の変化によるストレスも。水草や流木のレイアウトはあえてそのままにしました。

アルジイーター(ドジョウの仲間)はバタバタしていましたが、全く問題なしでした。相変わらず、赤コリと仲良しです。

作業から2週間ほど経過して、色んな事が起きました。まず、一番ヒゲが短くなっていたコリドラスステルバイと、一番体が小さかったコリドラスパンダが亡くなりました。ステルバイのために行った作業といっても過言ではなかったのですが、残念です。パンダは、体が小さく、環境の変化に耐えられなかったのだと思います。
そして、過去記事でも度々紹介してきましたあの生き残っていたシジミ

大ショックでした(-_-) まさかシジミがやられるとは思っていませんでした。シジミにはやはり底砂の厚さは重要だったのか⁈ 身を守るためにも?

以前より、アルジイーターにほじくり返されているのをよく見かけるようになっていました。底砂が薄くなった分、シジミを見つけやすかったのかもしれません。不思議なことに、貝が閉じている(生きている)時は、突いたり貝の上に貼り付いたりしていたのに、貝が開く(死んでいる)と、少し突いてはいましたが、中身を食べるようなことはなかったです。アルジイーター的には、思っていたのと違ったといったところでしょうか? やれやれです。

ついでに、水草の葉っぱの謎の穴です。

葉脈を残しつつ、きれいな丸い穴が開いています。あと1つ別の葉にもありました。アルジイーターの仕業ではないかと思っています。よく水草の上に乗ってフカフカしていますから。

水槽内では、日々、色んな事が起きています。