番外編:菌糸ビンの交換(コクワガタの幼虫)

ガリガリと音がしていた菌糸ビン(過去記事、番外編:年末の生き物たち(2020年)②)、幼虫たちも大きくなっているはずなので、そろそろ菌糸ビンを交換することにしました。中身がどうなっているのかドキドキです。

菌糸ビンの少し硬い上の方(白色部分)を掘ると、木の色が見えてきます。どこに幼虫がいるのか分からないので、そっと掘り進めます。幼虫を傷つけないよう、緊張して作業を進めなければなりません。

あまりにも緊張するので、菌糸ビンを横にしてコンコンしてみました。すると…

見事なトンネルのような穴が出てきました! 幼虫は、朽ち木(この場合は菌糸ビンの中身)を食べて大きくなります。食べた後は、木の繊維が粉々になっています。横にしてコンコンすることで、ポロポロになった部分が外に出て、トンネルが現れるのです。 結構食べていますね!

さて、幼虫はどこでしょうか?まだ見えません。トンネルの硬くなった部分をもう少し壊して、もう一度コンコンしてみました。すると…

底の方にいました‼ 大きくなっています(^-^) 素晴らしい。この菌糸ビンからは2匹出てきました。もう1つの菌糸ビン(少し大きめ)からは、5匹出てきました。計7匹で、投入した幼虫全てが無事だったことになります。

狭い環境におかれた幼虫は、時々共食いしてしまうことがあります。少し心配していましたが、大丈夫でした。お互いを避け、棲み分けをして、上手に生活してくれていました。 良かったです。

次の日の菌糸ビンがこちら。

幼虫がいるのが分かるでしょうか? 上の方をぐるっと食べていますね。下の方もちょっと食べています。多分、上とは別の幼虫だと思います。(この菌糸ビンには2匹幼虫を投入しています。)

幼虫は、菌糸ビンの中央部分から食べ始めると今まで思っていたのですが、次の日にはこの状態だったので、そうとは限らないのかもしれません。共食いを避けるため、中心ではなく外側から食べ始めるのはなかなか良い案かもしれませんね。なるべく出会わないように、中心部分は避けて、端から端からです。

今までの経験から感じることですが、国産のクワガタは、幼虫にしても成虫にしても、外国産に比べて激しくないと筆者は思っています。基本的に、必要な時にしか戦わない。共食いが起きた時は、スペースの問題だと思います。

お母さんコクワ(成虫)の動きは特になしです。順調に越冬中だと思います(^-^)