倉敷川水源付近で見つけたカメ

いつものように美観地区を散歩していると、倉敷川の水位がかなり下がっていることに気づきした。今日は倉敷川の清掃と生き物調査の日だなと思い、水源の方へ早速行ってみました。

2023年9月11日撮影 倉敷川水源付近
2023年9月11日撮影 倉敷川水源付近

水位が下がっているおかげで、水が沸き上がっているのがよく分かりますね!倉敷川の水源(過去記事:倉敷川の水源続・倉敷川の水源)むき出し状態です。

生き物調査の方々が、オイカワやタナゴ等を網ですくってバケツに入れてチェックしていたので、筆者も覗かせてもらいました(^-^) 外来種はほとんどいなかったと思います。

この日から数日後のことです👇

カメが浮かんでいました🐢 スッポンは時々見かけていましたが、このカメはスッポンではありません。甲羅の大きさは12~13㎝くらいで、あまり大きなカメではなかったです。そして何よりも、甲羅の色が黄色!

これはイシガメかもしれないと思い、もっとアップで撮りたかったのですが、筆者のスマホではこれが限界でした。イシガメについては過去記事、倉敷川の生き物~イシガメ編~で、その特徴(甲羅の色が黄色、尻尾が長め等)をちょっと勉強しています。実際に見た感じでは、この2つの特徴には当てはまっていたように思います。

前回のイシガメらしきカメは、美観地区外の倉敷川で見つけましたが、今回は、美観地区内の倉敷川水源近くで見つけました。大きさも前回より小ぶりなので、前回とは別のカメであることは間違いなしです。

イシガメっぽい小ぶりのカメは、少しプカプカ浮いた後、すぐに水の中へ潜って行きました。また出てこないかとしばらく待ちましたが、もう浮かんで来ませんでした。水面に浮いていた時間はほんのわずかだったので、偶然見ることが出来てほんとにラッキーでした。

イシガメだったらいいなぁ。

お出かけ:因島で見えた彩雲

しまなみ海道から因島(いんのしま)へ。(因島は広島県尾道市に属しています。)久しぶりの夜釣りです。昼間はまだまだ暑かったですが、夜は少し涼しかったです。

立ち寄った港で、いいものを見ることが出来ました👇

2023年9月9日夕方 因島の彩雲

彩雲(さいうん)です。虹のような彩雲ではありませんでしたが、一応、彩雲ということで大丈夫だと思います。太陽の位置は、向かって左側になります。

空の様子はみるみる変化して行き、一瞬でしたが、とてもきれいでした(^-^)

彩雲は、仏教ではめでたいことが起こる前触れとされているようです。何か良いことが起こるといいですね。

ちなみに、この日の釣果(ちょうか:釣れた魚の量)は今一でした…。

番外編:すごい存在感のネオンドワーフレインボー

暗い中でもこの存在感👇

真ん中あたりで青く輝くネオンドワーフレインボー。この状態では他の小魚たちは確認できません。ライトをつけると、

こんな感じです。
小魚たちは上層部をチョロチョロ泳いでいます。何れにしても、ネオンドワーフレインボーばかりが目立つ水槽となっています。(※水槽のサイズは60㎝水槽です。ネオンドワーフレインボーの大きさが何となく分かっていただけるかなと。8㎝くらいはあると思います。)

ネオンドワーフレインボーのブログ初登場は、2020年8月です。もう3年が過ぎました。寿命は約2~3年で、体長は約4~6㎝とされていますので、飼育者としては満足の仕上がりです。

3年もの間には、色んな混泳向きの小魚たちが出入りしました。現在の小魚最大派閥はアフリカンランプアイ(目が青いメダカのような熱帯魚)です。といっても5匹ですが。

ネオンドワーフレインボーの顔は相変わらずいかつく、時々小魚たちを追いかけまわしています。色々ちょっと微妙ですが、今となっては水槽の主のような存在となっていますで、このまま優雅に過ごしてもらえたらと思っています(^-^)

ちなみにエサは、【テトラミン スーパー すべての熱帯魚の主食】です。フレーク状のエサなので、水面にしばらく浮いてゆっくり降下して行きます。率先してバクバク食べているのはもちろんネオンドワーフレインボーです。

番外編:会えそうで会えない甲虫

暑い日が続いております。筆者の散歩コースは美観地区なので、建物や樹木の日陰を見つけてはそこを歩くようにしています。同じことを考える人(主に女性)は思いのほか多くいて、つい最近、軒下を10人くらいが一列に並んで歩いているのを見かけました。日除け目的で瞬間的に出来上がった一糸乱れぬ隊列は、ちょっとシュールでした。筆者も加わればよかったです。

そんなことをボーッと考えながら歩いていた時、足元で何かがキラッと光ったような気がして近寄って見てみました👇

アカガネサルハムシ

虹色のテントウムシって感じの虫がいました。体長は7~8mmくらいのとても小さな甲虫で、筆者は初めてお目にかかりました。調べてみると、アカガネサルハムシという虫でした。この虫は昼行性で、ブドウの害虫として広く知られているそうです。特に珍しい虫ではないようですが、すぐに見つけられるという虫でもない感じです。

          

次の虫は道路を横切っていました👇

コカブトムシ

阿智神社の参道で見つけました。車が通る道を横切っていたので、危なくない場所に移動させて写真を撮りました。一見、黒いカナブンにしか見えませんが、よく見ると、頭の辺りに窪みがあります。これがこの虫の最大の特徴で、コカブトムシで間違いなしです。しかも窪みがはっきり確認できるのでオスです。

幼虫の時は広葉樹の朽ち木などを食べますが、成虫になると肉食で、幼虫や死骸などを食べます。食物連鎖の大事な部分を担っている虫というわけですね。全国的に生息する虫ではありますが、減少傾向にあるようです。

    

そして、久しぶりに会えました👇

タマムシ

タマムシです。法隆寺宝物「玉虫厨子」の装飾として使用されていることは有名ですね。本来警戒心の強い虫のようですが、なぜか阿智神社の参道をヒョコヒョコ歩いていました。よく見ると背中が少しへこんでいるのが分かります。いつの段階か不明ですが、多分ケガをしていたのだと思います。

筆者にさんざん写真を撮られた後、タマムシは歩いて草むらへ消えて行きました。

   

虫を見つけようとするとなかなか見つけられなかったりするものですが、あまりギラギラせず、平常心で散歩していたら、案外、会えるものだなぁと思いました。阿智神社が鎮座する鶴形山(標高40メートル)の存在も大きいですけどね。丘のような低い山ではありますが、色んな生き物が生息しています(^-^)

   

【おまけ】
甲虫ではないのですが、頭まで真っ赤でとてもきれいでした👇

ショウジョウトンボ

多分ショウジョウトンボだと思います。どう見てもアカトンボなのですが、アカトンボではないそうです。初夏から夏にかけて見られるということで、美観地区内の倉敷川沿いで見つけました。

大原美術館:『習作』坂田一男

アースカラー(大地や海、植物など地球を感じさせる自然の色)を基調とした、とても落ち着いた雰囲気のある作品だなと思いました。

大原美術館
坂田一男(1889-1956)
『習作』1926

【鑑賞の小ネタ】
・岡山市出身
・フェルナン.レジェの教室で学ぶ
・ル.コルビュジェと交友

何を描いている作品なのでしょうか? 筆者的には、何かの装置の内部(機械部分)を表現しているように見えます。色は自然(地球)をイメージさせるアースカラーなのに、描いているものは無機質な装置(機械)。このミスマッチがなんとも絶妙ではありませんか。

中央に位置するダークグレーの柱のような細長い長方形が、左右を分断しているように見えます。一番地味な色なのにこの存在感。何か意味がありそうですね。
他にも画面の中央に柱が描かれているものはないか探してみると、ありました👇

倉敷市立美術館
坂田一男
『コンポジション(顔と壺)』1926頃

この中央の柱のようなものが有るか無いかで、絵の印象が随分違ってきます。左右を分断しているように見えて、実は、繋げているのかもしれませんね。そして、柱のおかげで安定感が増し、全体的におさまりが良くなっているような気もします。思い切って中央に配置したかのように見えるこの柱は、何かと効果的に働いているのではないでしょうか。

ところで、坂田はフェルナン・レジェ(過去記事、大原美術館:『踊り子たち(黄色の地)』レジェ)に師事しています。こちらはレジェの静物画👇

フェルナン・レジェ(1881-1955)
『ビールマグカップの静物画』1921

坂田が影響を受けているのがよく分かります。レジェはキュビスムの画家ということになっていますが、一般によくイメージされるキュビスム(ピカソやブラックらのキュビスム)とは、少し雰囲気が違いますよね。前出の坂田の2点の作品も、ちょっと違うように思います。

とはいえ、坂田のキュビズムらしい作品もあります👇

岡山県立美術館
坂田一男
『キュビスム的人物像』1925

制作年が大原美術館の『習作』の1年前、1925年となっています。キュビスム的作風から、レジェの影響を受けつつ、坂田のスタイルが確立していったということでしょうか?

また、坂田はあの有名な建築家ル・コルビュジエとも交流しています。建築家のイメージの強いル・コルビュジエですが、絵画作品もあるんです👇

ル・コルビュジエ(1887-1965)
『静物』1920

いかがでしょう?
色合い等、坂田の絵画、前出の『習作』や『コンポジション(顔と壺)』の雰囲気にとても似ているように思います。レジェだけでなく、ル・コルビュジエの影響も大きかったことがうかがえます。

ル・コルビュジエの初期は、ピュリスム(純粋主義)の画家として前衛芸術運動にも関わっていたそうです。ピュリスムとは、装飾性・幻想性・作家の個性などに影響されず、シンプルで幾何学的な形(立方体や円筒形)で表現することにより、普遍的な秩序と調和のとれた美を目指すというものです。フランスで展開されたピュリスムの絵画運動は、1918年から1925年という短期間ではありましたが、坂田に衝撃を与えたことでしょう。筆者的には、坂田はキュビスムよりピュリスムの影響を強く受けた画家という認識です。

キュビスムピュリスムを意識しながら鑑賞するのも良いかもしれませんね(^-^)

     

【おまけ】
『習作』をよく見ると、坂田のサインが書かれているのが分かります。サインがあるということは 、「習作」ではなく「完成作品」ではないのか?ということに言及した記述をどこかで見たことがあります。どうなんでしょうね。